g-Memory
自主制作
使用ソフト:Illustrator
制作期間:1ヵ月

Dstar株式会社様との共同プロジェクトで、「ゲーマーに名刺を持たせてみないか」というビジョンから始まりました。
プロセス

新型コロナウイルス感染拡大に伴って、eスポーツ業界のオフラインでのイベントや大会、交流回等が2020年に入ってから劇的に減少していきました。そんな中、逆に今からオフラインが復活した時のための布石を何か打っておこうという話から浮かんできた案です。
その話が出る直前、ちょうど私とDstar株式会社CEO(以下かっしゅさん)のどちらもが上位プレイヤーとして活躍していたタイトル「Splatoon」の新作、「Splatoon3」が2022年中に発売されることが発表されました。
この時期の公式の発売時期発表というのは、少なからずコロナ禍後のイベントの見通しがある程度たっているからだと予想し、それに向かったプロジェクトとしてゲーマー向け名刺 「gMemory」を作ることになりました。
ビジョン
gMemoryを発売するにあたる今後のビジョンとしては、オフラインイベントでの自己紹介をスムーズにするというのが第一目標でした。そしてもう一段階上の狙いとして今後アプリ化をし、非接触型のものにしていくのがあります。
ではなぜ最初からアプリにしなかったのかというと、ゲーマーにそもそも名刺型のオブジェクトが本当に必要なのか、需要があるのかというところをまず調べたかったからです。
結果的にgMemoryリリース後はユーザー大会の賞品として知名度を上げたり、プロのプレイヤーに宣伝をしてもらいある程度の需要と供給が伴っていることが判明しました。
ただそれは一時的な物珍しさからくる需要であり、永続的なものではないことも同時に分かりました。
なので今後はもっとマーケティングの方法や売り方のところで工夫をしていく必要があると感じました。
コンセプト

イメージやテイスト:
学生でも手の出しやすい値段で、さらに興味を引くような革新的なデザイン
ターゲット :
男女問わずゲームが好きでイベントにも多数参加する人
使用用途:
オフラインイベントでの自己紹介の時短、有名人からの手渡しものとしての価値

コンセプトと生産数及びスピードを考えた結果、個人個人それぞれから好きなデザインテイストを聞いていくと効率がものすごく落ちるため、一度デザイナーがデザインテンプレートを何種類か作っておきそこから選んでもらうという形にしました。
テンプレートから好きなものを選んでもらったのち、名刺に載せたい要素やイラスト等の部分でそれぞれマネタイズをし、印刷と商品の受け渡しはメルカリで行うといった形に落とし込みました。
またそこで、例えば「自分好みのデザインがテンプレートの中にはないけど、どうしても名刺として持っておきたい」「ものすごい大きな大会での賞品だから、選手それぞれで受注を行いたい」といった場合は、直接デザイナーと話をして特注で注文するという形にしました。
アプローチ
具体的なビジュアル化及びテンプレート作成は以下のように行いました。
・ゲーマーが好むような色合いやあしらいを多く取り入れる
・マーケティングの観点からは、女性にも多く好んでもらうようなデザインを増やす
・一口にゲーマーといっても様々な年齢性別層があるので、タイトルごとに好みを考える
・種類があまり多すぎても購入には至らないため、なるべく5種類前後ずつにする
・複数の要素を入れてもバランスが崩れないようなデザインにあらかじめしておく
制作過程の写真↓(盗用回避のため画質を落としてあります)
フィードバック
現在の時点では、当初の売り上げ目標とほぼ変わらないほどの利益は出ている状態です。
ただ冒頭でも話した通り今のままでは定期的な収益はあっても、第三者や購入者からの話で興味をもって購入してくださる方が少ない状態です。
このままだと徐々に関心は薄れていき、コロナ禍が空けたあとまで続かないどころかアプリ開発も難しい状態になっていきます。
改善点としては、購入からリピートまでの繰り返しプロセスと、宣伝・口コミ要素をもっと練り直して見つめ直す必要があるなと感じました。
UXの観点からもう少しペルソナを洗練し、購入までのフローやいかに手に届くまでのわくわく感を作り出す演出を考えなしていこうと思います。

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